本流釣りの頂点・サーモンフィッシングを本流竿APS8500で愉しむ

A.P.S 8500ユーザーからのサケ釣りレポート寄稿

本流釣りの頂点、サケ釣りにA.P.S8500で挑む

 秋も深まり、サケの遡上も日に日に多くなってくる中、本流竿A.P.S8500を片手に降り立った川は、前日の雨の影響かいくらか増水していた。

立ったポイントは、目の前を流芯が流れるとともに反転流が出来ているポイント。水深は…1~1.5mくらいだろうか。表層流が激しいが実際にはそれほど水深はないとのこと。とりあえず、オバセの分も考慮して目印は錘から1.5m強でセットしておく。

 

 さて、今回の仕掛けだが、竿はPole and Line A.P.S 8500、ラインはナイロン4号、錘はガンダマBを5個~10個(適宜調整)、針から60cmの所にセット、目印は4つ、そして針はウレタンチューブをかませたサルモ15号。基本的に80cmクラスを想定した仕掛けとなっている。

餌は、サンマの塩漬け。更に、アピール性が重要との声を聞き、タコベイトもセットする事に。この仕掛けで、とりあえずはスタートする。

開始後早々にアタリ

 サンマ餌に大錘、A.P.S8500のバットパワーは頼もしいが振り込みにいくらかの慣れが要る。力強く振り込んで、流芯の手前の際を探る。周りでは、ルアー釣りの人、同じ本流釣りの人もいるが、さすがに開始早々ヒット、とはならないようで、30分くらいは皆沈黙が続く。なかなか渋いのか…そう思いながら、ふと竿先を上げてみると、なんだか違和感が。もぞもぞとした感触、すかさず合わせると一気に引き込まれた。やった、かかった、と思ったが、すぐに針が外れてしまった。

 

 残念ではあったが、とりあえずアタリがあったことで、今回の流し、ポイント、そして餌に問題は無いことを確認できた。今回のポイントは表層流こそ激しいが、やはり実際に流すとそれほど流れは強くなく、極めてデッドスローに流すことができる。更に、反転流で円を描くように一周してまた流せるのが特徴だ。本来、こういった反転流のポイントはあまり遡上魚が好まないはずだが、流芯の際の流れに持ち込むためのアシスト的な流れとして利用する事にした。アタリがあったのは、やはり流芯際の少し淀んだところで、殆ど目印は止まっている状況でのアタリであった。

デッドスロー、底狙いの釣り

 今回の釣りにあたり、できるだけ深場で、できるだけ流芯の近くで大物を掛け、そこから引きずり出す様な釣りを心がけていたので、今回のポイントはある意味でそれにかなったところではあった。実際、サケが上ずってくると、浅いタナでの釣りが有効なことも多いのだが、至極個人的な趣味として、しっかりと底を取って深みから釣りたいというのがあったので、周りを見渡しても自分よりも深い棚設定の人は皆無であったが、気にせず釣りを続けることに。そして、先ほどのアタリがあった場所で、まもなく再度アタリが!今度はしっかりかかってくれたようで、サケは流芯の方へと走っていく。A.P.S8500のバットパワーがそれをしっかりと受け止め、勝負は数分も経たずについた。オスの75cm。なかなかの良型であったが、まだ竿に余裕はあった。やはり竿が先調子で曲がりが高い分、また、水深がそれなりにあるため魚がどちらかというと下へ潜るような走りを見せ、A.P.S8500の独特の調子がしっかりマッチした形で対応してくれた。深く曲げ込まずとも、しっかりと立てているだけで自然と魚が寄ってくる感触であった。

A.P.S8500と75cm、オスのサケ
A.P.S8500と75cm、オスのサケ。なかなかの良型であったが、更なる大物を狙う。

 この魚を上げてから30分くらいだっただろうか、また流芯の際で殆ど止まった状態でのもぞもぞとした感触。目印を見て、というよりも、殆ど目印は止まったままでじっと待つような釣り方であるので、時々わずかに竿先を上げて聞き合わせの様な事を行うのだが、ここでもぞもぞという感触が出る。すかさず合わせる。今度の魚は更に大きいようだ。それでも、間もなく足元まで寄って来た魚は、ともすれば80cmはあるのではないかというサイズ。目標達成かと期待して計測したが、実際は76cmの雄であった。うーん、残念。しかし良いサイズである。今回も、高い支点からあしらう様にしてやり取りでき、ひやひやする事も無く獲ることができた。深く曲げこむ楽しみは少し減じるが、安心して獲ることのできるA.P.S8500のこの調子は良型のサケにも有効だと思う。

A.P.S8500で釣り上げられた76cmの雄のサケ
80cmには届かなかったがまずまずのサイズ。A.P.S8500で釣り上げられた76cmの雄のサケ

 さて、次第に天候が悪化し、待機せざるを得ない状況になり始め、一旦釣りを中断。その後、雨と風の止み間を狙って今度はリール竿での釣りに挑むが、やはり本流竿と異なりきちんとピンポイントを止めて狙いにくく、アタリも無し。結局この日は予定の半分以下の時間しか釣りにならなかったが、とりあえずはまずまずのサイズのサケを上げられたことに感謝し、帰路につく。

 

 翌日、天候は回復していたが、更に水かさが増し、反転流も無くなっていた。表層の流れだけ見ていると荒瀬の様な流れ方だが、前日の流しで底の方の流れが弱いことは分かっていたので、錘を8Bとし他は同様のセッティングでチャレンジすることに。

 

 今回のポイントは場所取りの関係で前日よりもやや下流側、水深もやや浅めとなっている。ここで1時間流すがアタリひとつなし。前日はヒットに持ち込めないアタリも含めれば結構アタリがあったのだがこの日は全くなし。やはり昨日のポイントが良いのか。しかしそこではルアーマンがキャストを繰り返している。ただあの流れと深さを考えれば、おそらくルアーよりも本流竿の釣りの方が適しているだろう。本来なら自分と場所を交換した方が良いのでは、と思いながらも、仕方ないので一旦この場所での釣りをあきらめ、車でポイントを移動する事に。

 

 最下流部では幾らかの人が何度もサケを掛けていたが他の場所では群れも見られず、土地勘のない自分にはやはり元の場所に戻るしかないと舞い戻ったのが11時。この時点では未だ釣果0。焦る気持ちを抑えつつ前日と同じポイントを確保できたので安心して流す。が、アタリは無い。周りも人が少なくなってしまった。なかなか渋いようだ。アタリが来たのはお昼前だろうか、やはり流芯際のデッドスローでのもぞもぞとしたアタリ。昨日の魚よりは小さいようだが70cmはくだらないと思しき魚が見える。が、どうやらラインが巻きついているようで不規則な引きを見せる。なんとか足元まで来たが掛かりが浅いようだ。ここでアクシデントが。ネットを用意するのを忘れていたのだ。そしてもたもたしているうちに再び走られ、外れてしまった…。ネットさえ用意していれば十分獲れたのだが…。残念。

 

 悔しいが気を取り直して再び流す、というよりも、止める。殆どアタリがあるのは目印が止まったような状態で、である。水中のことは見えないが、おそらく、錘は底についており餌が先行してゆらゆら浮いていて、それがサケの鼻先をかすめた際に咥えられるのだろう。表層流がオバセを押し、わずかにわずかに、仕掛けをずるずると流すが、ラインはほぼ立て糸で保持できている。本当に、表層流の見た目の割には押しが弱い流れである。さすがに流芯に入ってしまうと聞き流し的な流し方になるが、ここでアタリは一つもない。やはりサケも流れの弱いところで休んで定位しているような感じであろうか。

 

 さて、その後30分程度で再びアタリ、サイズは大したことが無いのはすぐに分かったがとりあえずこの日の1匹目を確保。70cmの雄であった。更に同じサイズを続けてキャッチ。この時点で時間は13時頃で、残された時間は限られていた。

70cmとサイズ的には小さめだがこの日の貴重な1匹目となったオスのサケとA.P.S 8500
70cmとサイズ的には小さめだがこの日の貴重な1匹目となったオスのサケ。
1匹目から時間もかからず釣れた同じく70cm、オスのサケとA.P.S 8500
1匹目から時間もかからず釣れた同じく70cm、オスのサケ

 さて、ここで比較として竿を別の胴調子本流竿と交換し、再び仕掛けを流す。これまで全てのサケをそれほど走らせること無く余裕を持って取り込み出来たが、竿を変えてみてどのような違いが出るのか確かめておきたかったのだ。まず、振込みだが、これに関しては正直胴調子の方が力もいらず楽に感じた。天候が徐々に怪しくなる中、サケの活性は上がって来たようで、近くのルアーマンに立て続けにヒット。まもなく、自分の竿にもアタリが。今回のアタリは目印の微妙な動きがもたらしてくれた。感度的にはやはりA.P.S8500の方が良い模様。一気にサケが走る。胴調子なので深く竿を背負い込んでしっかりためる。なかなかのサイズのようだ。ここでサケが大ジャンプ!豪快である。これもかわしてまもなくランディング。やはり胴調子の分、少しサケが走り易く感じた。まあ、それでもきちんと獲りこめたのでよかったが、計測すると75cm、オスのサケ。なかなかのサイズだがまたしても80cmには届かず。

 

 終了間際、再びヒット、かなり格闘するが途中で針外れ。このころから更にサケの活性は上がったようだがあえなくタイムオーバー。こうして今回のサケ釣りは幕を閉じたのであった。

 

 一連の釣りを終えてみて、本流竿での釣りの優位性、また、A.P.S8500の独特の魚をあしらう力を再確認できたが、同時にこの延べ竿の釣りの弱点である、遠方で群れがライズするような場面での歯がゆさも何度も味わった。実は、ルアーでのみ届くような場所にサケがかたまっていたようで、そこではヒットが連発していたのだ。うーん、9mのサケ竿があれば…いや、10mは必要だったか??しかし現在の竿でも腕がはれ上がるような体力では、このような長竿も宝の持ち腐れというものだろう。限界があるからこそ、楽しみもある。それこそが、延べ竿での釣りの醍醐味では無かったか。そう言い聞かせながら、走らせる帰路の車の窓ガラスには、容赦なくみぞれが叩きつけ始めていた。そう、今回の釣りで懸念していた天候だが、なんとか釣りの時間だけでも保たれていたことに改めて感謝するのであった。

 

なお、今回感じたサケ釣りのポイントは以下の通り

・サンマ餌は大きめ、タコベイトや赤く染めたイカとの併用でアピール性を増した方がアタリは多かった

・流し方はデッドスローで、流芯の際の淀みで殆ど止めるような感じでサケの鼻先に持って行くイメージ

・アタリは時折竿先をわずかに上げて判断するか目印の微妙な変化を読むしかないがアクション代わりにもなる前者が楽に感じた

・やりとりは高いところから引っ張るイメージで沖に走らせない様に、ただし足元も水深があるのでなかなか弱らず油断は禁物であった


関連コンテンツ

奥入瀬川鮭釣りタックル
当日のタックルなど鮭釣りの基本情報はこちら
鮭釣りギャラリー
A.P.S 8500ユーザー様の鮭釣りの模様(奥入瀬川ではありません)