ガイドの話

 竿を扱っていると当然竿を検品する機会があります。竿のブランクは容易に観察できますが、リール竿の場合、最も厄介なのがガイドです。ガイドリング、フレームは小さく形が複雑で老眼だと見るのが大変です。フィーダーロッド等ガイド数が多い竿はもう勘弁して~となります。50mmバットガイドの大口径のカープロッドなどは比較的楽です。でも意外とガイドリングの破損や傷はバットガイドが最も多いのです。大きい分衝撃を受けやすい…?

 富士山の、いえ富士さんのガイドは価格も相応にしますがやはりとても優秀だと思います。海外のロッドはサードパーティーのガイドを使用しているケースが多いのですが、LEELでも偶にアウトレットで出したりしていますがガイドが割れているロッドなんてのが時々あります。富士さんのSiCなどでは例え同じように海外から仕入れても普通ありませんね。しかし海外のガイドのものはそういうことが時折あるのです。

 どういうシチュエーションでどういうタイミングで割れたりするのかは不明ですが、とにもかくにも割れるのです。しかし一方で、個人的にそういう海外のロッドを使っていますが使っている中で割れてきた、というのはあまり経験がありません。やはり瞬間の衝撃によるのでしょうか。輸入貨物の取り扱いというのは想像以上に「荒い」です。

 海外メーカー等は普通に「SiC」と表示していてもサードパーティーの物であることも多いのですが、ぱっと見の見た目では分かりづらいこともあります。しかしFujiの記載がないのでフレームを見ればすぐに分かります。そして、フレームを仮に見なくても、リング自体がよーく見ると少し粗いので分かります。

 一方、富士さんのガイドでも海外向けのアルコナイトなどのガイドもあり、メーカーカタログにでかでかとFuji guides 採用、と書かれているので当然SiCだろうと思っていたらアルコナイト、といったことも結構あります。アルコナイトとSiCの比較は、並べてみれば良く分かるのですがどちらか片方しかないと最初は分かりにくいかもしれません。アルコナイトは黒くリングが太いのが特徴です。SiCはより鏡面っぽく、スリムです。

 アルコナイトはSiCの下位の位置づけですが使用していてあまり違いは感じにくいかもしれません。日本のロッドほど本物のSiCが贅沢に使われている国はないと思います。最近ではかなりのエントリークラスにもSiCが装備されていますね。

 延べ竿ばかり見ていると、リール竿の構造というのはブランクのパワーを純粋に活かしているのか、良く分からなくなる時があります。ご存知の通り延べ竿は穂先にラインが直結されており、穂先から極めてシンプルに力が下に降りて行きます。一方のリール竿はガイドというブランクの「そば」の物を介してラインがブランクを引っ張る構造で、純粋な意味ではブランクの動きが100%再現されるわけではありません。とりわけガイド数が少ない場合は尚更です。

 個人的にはリール竿で最もやりとりが楽しいのは中通し竿ではないかと思いますが、これはやはり動きが延べ竿に近くなるからであると思います。一方で中通し竿は多くのデメリットもあり、今ではとりわけキャストを要する竿においては支配的ではありません。中通し竿や延べ竿に近い外ガイド竿はやはり多点ガイドとなるわけで、そうなるとガイドの良しあしの影響が大きく出て来ます。

 ロッドの原価のかなりの部分をガイドが占めているのは周知の事実ですが、やはりガイドはロッドの付属物でありながらキープレイヤーでもあるのです。