はじめよう、トロッティングでのカープフィッシング

センターピン・トロッティング~英国のクラシカルなカープフィッシング

趣にあふれたクラシカルなカープフィッシング

 カープフィッシングと言えば今やボイリーを用いカープロッド、ロッドポッド、バイトアラーム、そして最先端の様々なターミナルアイテムを用いカープロッドでアタリを待つ、お馴染みのスタイルが想起されるでしょう。しかし、こういった釣りだけが欧州のカープフィッシングではありません。より数釣り志向のフィーダーフィッシングやマッチフィッシング、フロートフィッシングといったスタイルは、競技会などでも人気のスタイルですし、数々の現代的なアイテムが揃えられています。

 そんな中で、クラシカルなカープフィッシングスタイルとして一際目を引くのが、センターピンリールを用いた釣りでしょう。独特の片軸リールを用い、長距離をウキで流して行くというスタイルは、どこか牧歌的で、懐かしさすら感じさせるスタイルです。しかし、その威力は非常に大きく、決して「現代的な」先に列挙した釣りにひけをとらない釣果をもたらしてくれます。同時に、先のスタイルの多くが「待ちの釣り」である中で、センターピンリールでの流し釣り、トロッティングは、いわば攻めの釣り、探りの釣りです。待ちのスタイルにどうしても馴染めない方や、ルアーフィッシングなどアグレッシブな釣りを得意とされる方にも、トロッティングは十分魅力的に映る事でしょう。

 センターピンリールでのカープフィッシングの実際的な方法論はこちらをご覧ください。

センターピンリールとフロートロッドで釣られた鯉
センターピンリールでの鯉釣りは実にスリリングな釣りです。

スピニングリールでも始められる

センターピン・トロッティングの具体的な方法論は、「センターピンフィッシングの世界」で紹介していますので、こちらを参考にして頂きたいと思いますが、始めるにあたってとりあえず必要なのは、ロッド、リール、そしてウキです。

 トロッティングの要となるセンターピンリール、高級ブランドの新品は高価で、なかなか手を出しにくいかもしれません。しかしリーズナブルでコストパフォーマンスに優れたメーカーもあり、例えば北米で絶大な人気を誇るOKUMAなどは2万円台で入手できます。欧州ではビンテージ・センターピンリールも大変人気があり市場も活発ですから、こういったユーズド品を狙うのも良いでしょう。とてもシンプルなリールですので、故障も少なく何十年と使うのが普通の世界です。年月の経過とともに独特の味を出すのも、魅力の一つでしょう。ただし、ビンテージリールの多くはベアリングを有しておらず、回転性能では現行モデルに及ばないことがほとんどです。

 一方、リールに敢えてセンターピン・リールではなくスピニングリールを用いる手もあります。センターピンリールは確かに僅かな力でラインを繰り出すとても優秀なトロッティング専用リールですが、キャスティングが難しいなどデメリットもあります。スピニングリールならキャスティングも容易で、ラインの繰り出しもオープンベールにフェザリングというスタイルでおおまかには対応可能です。スピニングリールを用いたトロッティングの詳細はこちらをご覧ください。

 ロッドはルアーロッドでもとりあえずは出来なくはありません。まずはトライして、これは楽しそうだと思えたならフロートロッドへと進みましょう。フロートロッドは磯釣りやルアー釣りにも使えますので持っていて損はありません。

 ウキは日本の市販のウキはトロッティングに向くものはなかなかありません。ポイントは、ウキの頭から糸が出るようになっていること。ゴム管固定でも、中通しでも、こうなっていないとラインが水面につきやすく、余計な糸ふけが出て、ウキが余計に引っ張られ自然な流しが出来ません。日本のセンターピントロッティング・本流フロートフィッシングの為に開発されたBoeCen C10フロートが、汎用性も高くお勧めです。他には、海外の各種センターピン用ウキ、英国職人のセンターピントロッティング用ウキなどがあります。後者は殆ど芸術品に近い扱いでしょう。

フロートフィッシング用C10フロート
ニッポンのフロートフィッシングのために開発されたC10フロート。本流でも下流域でもお使い頂けます

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