本流フロートフィッシング Vol.2

本流フロートフィッシング

  リグはまとめ打ちと決まったら、次は肝心の流し方だ。瀬では、自分の正面程度に投げてテストラインを設けて流していくが、流れの強い本流域でしっかり底ま で仕掛けを落とすには時間がかかる。よって、自分 よりも上流側に仕掛けを投入し、下流45度までをテストラインとする。女波などがあればそこをめがけて投入、流芯の際等とにかくリグが早く沈むように心掛 ける。投入したら竿を立ててラインをテンションを張りながら送り込んでいく。この辺りは本流竿での本流釣りと似通っている。テストラインでは 錘が底を叩きながらウキ先行で流れて行くだろう、ここで錘が底を叩く感触は、底が石であればきちんと竿に伝わっている。伝わらなければ、あまりに棚が深す ぎるか、逆に浅すぎる(これだとウキの頭が下流を向かないので分かるはず)、あるいは底が砂地等である、更に、ウキから竿までのラインテンションが緩み過 ぎている、などが考えられる。このテストラインで錘が底を叩いていれば、とりあえずテストラインでの着底は確認できたということだ。難しい のは、本流域は起伏があり、テストライン以降でも同じ水深が続いているとは限らない。よって、あくまでもテストラインでの着底は参考程度だ。ウキの下流側 への頭の角度から、どの程度水中でラインが斜めになっているか予測し、水深の何倍の棚なのかを予想する。本流域では流れも強く、どうしてもC字オバセも出 る為、水深の2倍くらいの棚設定でも良いくらいだ。ただしあまり深くし過ぎると底の感触が伝わらない、余計なC字オバセが出る、等の弊害もある。


  テストラインを終えたらドラグを掛けて行くが、ここでウキ先行から餌先行に移行させるのが意外と難しい。いや、ウキが手前に寄らないようにしながら、餌先 行に移行させるドラグテンションの計算が難しいと 言った方が正確だろう。本流域は流れも太く、一旦仕掛けがなじめば、ただ単にウキを流れからはずさずに流していくことは容易い。ひたすらフリーに流していれば良いのだ。しかし、ドラグを掛けてスローに流すとなると話は変わる。このドラグのかけ具合は現場で経験を積む以外に無いだろう。
  餌先行に移行させるとは言ったが、多くの場合、C字オバセがあるので、正しくはライン先行、ウキの下くらいに餌があることも多い。これはオーバーデプスに している以上仕方のないことである。別にこれが悪い訳でもない。本流釣りで言う水中オバセ釣法、ラインテンションが緩んでおり魚がえさを加えた際に違和感を感じにくい。ただ、錘の着底も分かりにくいのも事実。餌先行では、そもそも、仮にオバセが無く錘が底を叩いたとしてもウキ先行より分かりにくい。なぜなら、ウキへの変化が出にくいからであり、反面、手感では感じやすいはずだが、餌先行ではたまにしか錘が叩かないのが正常であるから、ウキが錘を引きずりずっと振動を発するウキ先行よりも振動の頻度が少なく、更にテストラインよりも流した後であるから感度が悪い。PEや細糸を使えば助けにはなるだろうが。原理上、餌先行での底取りは確認が難しいのである。
  では、どうするか。方法は2つ。1つ目は、C字オ バセを容認し、錘は着底している「だろう」とオートマ的志向でタナをかなり深めに取る方法。これでもきちんとウキの動きを見て、更に手感にも注意していれば着底の叩きの振動は伝わることもあるだろう。この方法では、まとめ打ちの錘を重くし過ぎると吹きあがらず引っかかってばかりにもなりかねないので注意。 オバセが引っ張っていける程度の錘にしておこう。
2 つ目は、シビアにオバセを排除し、手感での底叩きを感じることに重きを置いた脈釣り的・マニュアル志向。これは、良く絵で描かれたような斜めラインで餌先行で釣っていく方法で、これを実現するにはまとめ打ちの錘はかなり重く、それでいてシャツボタンも併用する くらいの気概が欲しい。結果としてリグはかなり重くなる。そして、手感で底を感じながら叩いて行く。ロングトロッティングは厳しいかもしれない。棚設定は シビアに、あまりオーバーデプスにしない。ただし水深の急変がある場所では、深場に対応できない可能性がある。
  現実問題として、本流域の様な流れで完全にオバセ を消すのは、センターピンフィッシングでの原理上(ウキを使う点、ラインの太さ)からして、かなりの錘とシャツボタンのガンダマが必要となる。結果とし て、リグが大仕掛けになり、ウキが大きくなり、ウキが大きくなると表層流をより受け、結果として更に重い錘が・・・といった循環が生まれかねない。あまりシビアに底取りをするオバセなしのスタイルは、志向する事をお勧めはしない。

  ある程度のオバセは許容し、不意の深場にも対応してくれるようなリグにしておいた方が良いだろう。ネガカリが心配な人はしばしばリグを浅めから始めるが、 この流しでは最初から2倍程度取って始めるのも良 いだろう。そして、必ず餌先行とは言ってもC字オバセがあり本当はライン先行であることを意識したい。完全に餌が先行するまで吹きあがらせるとおそらく底 は取れなくなる。そして、リグが引っかかって止まった際は、オバセの分、少し多めに引っ張ってやらないとネガカリは外れない。面倒ではあるが、くれぐれも中層をふらふら餌が泳いでいるような流しは避けたい。意図的にそうしている場合は別として。