ストーンフィッシング ヨーロッパオオナマズ釣り 釣法解説

ストーンフィッシングで釣り上げられたヨーロッパオオナマズ。ロッドはエクエス。

冬に有効な釣法、ブッコミに似るが大きな石を錘として使うのが特徴

基本コンセプト

 テスター、イバノ・パラディシィ氏のストーンフィッシングによる2mオーバー。まずはこの釣りの威力と実釣の実際を見て頂きたい。厳寒期においてこの釣りほど結果を出しやすい釣法はない。

 この釣りの基本コンセプトは、ブッコミ釣りとさほど変わらない。冬場、ヨーロッパオオナマズは身を隠しやすい場所でじっとしたままあまり動きまわらない。従って底で固定式の釣りが必要になる。

一方、いわゆる一般的なブッコミ仕掛けはキャストできるほどの錘しか付けることができず、大きな川などでは仕掛けが流されやすい。また、ブレークラインの釣りのように「自動アワセ」をしようとすると相当のテンションに耐えるだけの大錘が必要となるがそれは数キロにもなり決してキャストできるようなものではない。そこで錘に石を用いボートで仕掛けをセットするのがストーンフィッシングである。

簡単に言えばブッコミ釣りの泳がせ釣りなのだが、捨て糸で結ばれた大きな石が仕掛けをピンポイントで固定しているのがポイント。太く強い流れが多い大陸欧州で人気の手法だ。

タックル

ロッド、リール、竿立てはブレークラインに準じる。仕掛けをセットする為のボート、ポイントを見つける為の魚群探知機も必要。ラインはPEライン100~150lbをメインラインとし、ブレークラインは0.40mm程度のナイロン、錘となる石は3~7kg程度。他には泳がせ仕掛けとなる為専用の針、ハリス(ケブラー)1~2m程度、接続具、適宜錘やラトル等を用意する。さらに石をブレークラインに結び付ける際に用いる麻などの天然素材の紐も用意する。

この釣りの構造

まずは大きな石に麻紐など自然に還る素材の紐を二重に巻き、ループを作ってブレークラインを結び付けられるようにしておく。直接ブレークラインを石に巻くとナイロンラインを水中に多く捨てることになるし、摩擦に弱く流れ等でナマズが掛かる前に切れてしまう事もあるためだ。また予め麻紐をセットした石をいくつか用意しておけば仕掛けの交換時にすぐに使えるので便利だ。ボートでポイントまで仕掛けとこの石を運びナイロンのブレークラインに結ばれた石と仕掛けを沈め、あとは岸に帰りラインを限界まで張ってアタリを待つ。ヨーロッパオオナマズが掛かるとブレークラインが切れてロッドが反発し自動的にアワセが決まる。ここはブレークラインと同じ原理である。

ポイント選び

 この釣りを行うのはブレークライン/ブイの釣りとは対照的に寒冷期で底のピンポイントを狙う時期の為、こういった時にヨーロッパオオナマズが集まる場所をしっかりと魚群探知機で探しだすことが重要。といっても結局は流れ込みや合流地点、沈んだ流木の裏や深み、障害物付近などセオリー通りが基本。

ブレークラインとの合わせ技

 おそらくブッコミ釣りを経験した方ならお分かり頂けるだろうが、或る程度以上の流れの川で長時間ブッコミをするという事は、水中に沈んだラインに多くのごみがひっかかり釣りにならないことすらある、という事態が起こり得る。これを防ぐために、メインラインをブレークラインを使って対岸の木などに結び付けるという手法も有効だ。これはブレークラインの釣りとの合わせ技であり、こうしてやればメインラインを完全に水中から出すことができトラブルは大幅に減る。

仕掛け作りの実際

 ブレークラインを遊動式でセットするか固定式でセットするかで若干の違いがある。遊動式の場合まずPEのメインラインにカープフィッシングのヘリコプターリグ等で用いられる遊動仕掛け用のスイベルを通し、これをブレークライン接続用とする。その次にラバービーズやクッションビーズを通し緩衝材としたうえでメインラインの先端には泳がせ仕掛けを繋ぐための大型のローリングスナップを結ぶ。固定式で結ぶ場合はメインラインの先に大型ローリングスイベルを結び、さらにその先にスイベルをセットしここにブレークラインを結ぶ。ブレークラインの長さは10cm程度から数十センチ程度まで適宜調整する。どうしても川の流れ、生き餌の動き等によりラインにヨレが起きやすいので良く回転するスイベルを入れておくことが重要である。

 泳がせ仕掛け本体はケブラーラインで作る。長さは1~2m程度で適宜調整し、その先にシングルフックとトレブルフックをセットし泳がせ仕掛けとする。川の流れ、餌の大きさに合わせ適宜専用の水中ウキ(数十グラム程度)をシングルフックの真上にセットする。これは餌を浮かせて仕掛けの絡みを防ぐ意味合いがある。なおシングルフックすぐ真上にセットしてウキ止めで固定しておかないと、ウキに針が絡みトラブルが多くなる。またブレークラインの釣りでも触れたがラトルをセットするのも効果的。

 なお水中ウキはシングルフックとトレブルフックの間にセットする手法もある。加えて、各フックのシャンクをシュリンクチューブで覆う事も有効とされる。ナマズ類は金属類を嫌い敏感に察知する為とも言われている。

 また、欧州では既成の泳がせ仕掛け本体が販売されており、水中ウキもBlack catやMADCATなどからリリースされている。

ヨーロッパオオナマズ釣り仕掛け

FOXのヨーロッパオオナマズ既成仕掛け。

水中ウキが針から少し離れているが本来この距離は短い方がトラブルは少ない。(ただし生き餌の自然な動きにはある程度距離があった方が良い)

ヨーロッパオオナマズ釣り用ラバービーズ

ラバービーズもカープフィッシングの物よりも大型。写真はマッドキャットのラバービーズ。

 仕掛けのセットからアワセ、取り込みまで

ストーンフィッシングでのヨーロッパオオナマズ釣り
竿は垂直に立ててテンションを掛けてやる。ブレークラインと見た目は全く同じ。

 ボートで仕掛けを運びセットしたら岸に戻りラインをしっかり張って垂直に立てられた竿受けにセットしてアタリを待つ。ブレークラインの釣りと全く同じである。ここでドラグをどの程度占めておくかという問題だが、ラインを極限まで張るという意味ではフルロックしておいた方が良いが、実際には少し緩めておいても自動アワセに支障がない程度のラインテンションは十分掛けられる。フルロックだと大物が掛かった際に竿が破損したり竿立てを破壊されタックルを持って行かれたりといった危険もあるので注意。

基本的に待ちの釣りなのでブレークライン同様鈴やバイトアラームを付けてアタリを待つ。ナマズがかかったら自動アワセはなされているが念のためしっかり合わせやり取りする。ストーンフィッシングの場合、障害物付近の深みなどを狙う事が多くショアからそのままやり取りするとネガカリしたりすることもあるのでボートを用いてやり取りする方が効率的である。


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